Malgosia(マウゴシャ)

気づいたこと、まとめたいことを書いています。

【ドイツ】ワクチン接種状況

ハンブルクでは、「コロナなんて知らぬ!これでもか!!」というくらい、街が賑わい、旅行客も多くなって来ました。

 

「そんなんでコロナの感染者、増えんの?大丈夫なん?」と思いますが、ドイツには「3G-Regal」というものがあります。私が初めてこの言葉を目にした際は、「日本は、5Gのインターネットがあるけど、ドイツは3Gのクォリティを今更、追求するの?」と思ってしまいました。

 

「3G-Regal」というのは、「Nur Geimpfte, Genesene oder negative Geteste (ワクチン接種完了者、コロナから回復した人、コロナの陰性証明書を持っている人)」を意味しており、それぞれの頭文字を取ったようです。

 

初めに、ドイツ(ハンブルク)での街の様子を伝えましたが、現在、店舗に入店(レストラン、カフェなど‥)する際、必ず3Gの内、どれか1つの書類を提示する必要があり、提示できない場合は、入店できません。

 

デパートや雑貨屋さんなど、飲食系ではない店舗に入る場合は、この3Gを求められてた記憶はありません。その代わり、「氏名、住所、電話番号、メールアドレス、入館・退館時間」を店舗に伝える必要があります。理由としては、「コロナの感染者が報告された際、足取りを追えるように」です。アイディアとしてはとてもいいと思います。日本にはないですよね。(先月、福岡と東京にはなかった!)

 

去年は、様々な店舗に入る度に、紙に上記の情報を書くことが主流でした。しかし、なんと言っても面倒臭い!また、コロナの感染者が報告されても、紙媒体なので、足取りを追うまで時間がかかり、かつ皆、達筆すぎで、字が読めず、書いてもらった用紙が役に立たないということもしばしば‥もちろん、嘘を書く人も‥

 

そんな中、「Luca (ルカ)」アプリというものが出来ました。このアプリに、「氏名、住所、電話番号、メールアドレス」をあらかじめ登録しておけば、今まで紙で行っていた作業が秒で終わります。店舗に入る際、店舗前に貼られてあるQRコードを読み取り、「ログイン」というボタンを押します。出る際は「ログアウト」というボタンを押します。完了です!客側としても、店舗側としても、政府としても、だいぶん楽になりました。もちろん、ドイツには、スマートフォンを持っていない方々や、個人情報が取られること嫌な方々(2年前にドイツに引っ越してきた際は、殺人者を見るような目つきをしてくるほど、個人情報を渡すことや、物事がデジタル化することに抵抗する人に多かったですが、コロナを機に減少傾向?)などは、私がQRコードでサクッと入店している中、入店毎に紙に個人情報を書いています。


「Luca (ルカ)」アプリ

luca App - verschlüsselte Kontaktdatenübermittlung

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「さて、このLuca、本当に機能しているの?」ドイツ帰国後の使い始めは、半信半疑でした。ドイツに帰国した週の土曜日に、友達と久しぶりに会うために、バーに行きました。すぐにLucaを使ってチェックイン。楽しく夜(ハッピーアワーの間にいただけなので、実際は17時〜20時)を過ごしました。

 

すると月曜日、保健局から電話が‥!「あなたが土曜日に行ったバーで、あなたがいた時間に、コロナに感染していた客がいました。今日から2週間自宅待機してください」最初の感想としては、「2年前、ドイツに引っ越してた時は、日本と比べてドイツのデジタル化が全く進んでなくて、キィーーーっ思ってたけど、ドイツ凄いな!!」でした。

 

現在のドイツのルールでは、既に2回のワクチン接種を完了している人は、2週間の自宅待機は免除されます。私は既にワクチン接種を完了しているので、自宅待機は免除になりました。しかし一緒に行った友達の内1人は、まだ1回も接種出来ていないので、自宅待機になってしまいました。

 

ですが、その日、Lucaを真面目に使っていた模範的な客は300人ほどだったらしく、実際には監視カメラから400〜500人の客を確認したようです。確かにその日、店員からは、「Lucaでログインしておいてね!」って言われただけで、確認はされませんでした。(デパートなどに入店する際は、入り口に警備員が立っており、必ず確認されます。)

 

他にも改善点があるとすれば、Lucaにワクチン接種を完了した情報をデジタル登録しているのにも関わらず、保健局には、その情報が渡っていない点です。保健局は、Lucaの情報を頼りに私に連絡をしてきたのですが、「ワクチン接種の情報はこちらから見えない」とのことでした。そして、「ワクチン接種の完了を証明してもうために、今からメールを送ります。証明書を写真で撮り、添付して、返信してください」とのこと。Lucaにメールアドレスを登録していたので、口頭でメールアドレスを伝えなくとも、しっかりメールが届きました。

 

ただ「Impfung Pass(ワクチンパス。コロナ発生前からドイツにある、全てのワクチン接種記録が記載されている黄色い手帳)」のワクチン接種日と接種場所が書かれている接種証明のページには、私の名前は書かれていません(表紙に書かれています。母子手帳のイメージ)。ですので、やろうと思えば、他人のワクチン接種証明書を添付してもバレないのでは‥?と考えてしまいました。

 

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私が行ったバーでコロナ患者が出たことに関するニュース

Möglicher Corona-Ausbruch in Hamburger Bar: Erste Gäste melden Symptome | NDR.de - Nachrichten - Hamburg - Coronavirus

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そこでふと気になったことが、「この『ワクチン接種完了』というスーパーカード持っている人は、ドイツで何%いるのだろう?」ということです。

 

NDR(Norddeutscher Rundfunk/北ドイツ放送局)の2021年8月10日18時22分のニュースによると、ドイツでは、55.1%の人が2回ワクチン接種を完了しており、1回目のみワクチンを接種した人は、62.5%とのこと。そして60歳以上の人に関しては、80%以上の人がワクチン接種完了しているとのことでした。

 

NDRの2021年8月10日18時22分のニュース

Corona-News-Ticker: Alltag für Ungeimpfte wird komplizierter | NDR.de - Nachrichten - NDR Info

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また先程、3Gのお話をしました。3Gのうち1つ「negative Geteste(コロナの陰性証明)」ですが、検査方法としては、2種類あります。1つは、迅速抗原検査 (Antigen Test)。もう1つは、PCR検査です。迅速抗原検査 (Antigen Test)で陰性だった場合、その証明書は24時間有効です。PCR検査の場合、48時間有効です。迅速抗原検査 (Antigen Test)は現在、無料で受けることができます。しかし無料対応も、10月11日までとのこと。裏を返せば、10月11日までに全ての方がワクチン接種終了予定ということになります。その後もワクチンを打ちたくない人は自己負担で毎度、迅速抗原検査 (Antigen Test)を受ける必要があるといことになりまね。(ドイツ人がよく訴える「選択の自由」はいいのかな?という点が気になるところ‥)

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それでは日本ではどうでしょうか。日経新聞の「チャートで見る日本の接種状況(2021年8月7日更新)」によると、2回のワクチン接種完了者は34.0%、少なくとも1回接種した人は、46.9%とのこと。そして65歳以上の人に関しては、81.6%の人が2回のワクチン接種完了しているとのことでした。

 

日経新聞の「チャートで見る日本の接種状況(2021年8月7日更新)」

※グラフは2021年8月9日時点

チャートで見る日本の接種状況 コロナワクチン:日本経済新聞

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今後の動きも気になりますね!以上、今日気になったことでした。